カイロプラクティックについてchairopractic

カイロプラクティック(英名Chiropractic)について

カイロプラクティックとは

カイロプラクティックとは、骨格構造、特に脊椎や骨盤に現れる構造異常に対して、徒手を用いて矯正し、生体の神経生理機能の回復を図り健康の回復と増進に寄与する治療法であります。

カイロプラクティック(英名Chiropractic)の語源はギリシャ語のCheir「手」と、Prakticos「技術」の合成語であり、日本流にいうなら手技療法と呼べるでしょう。しかし、日本の手技療法は軟部組織に圧刺激を加え循環系機能の増進を図るのに対し、カイロプラクティックは人間の体を構造的にとらえ、特に脊椎や骨盤などの構造異常に対する「徒手矯正」を行う点に著しい相違があります。

そのために、独特な矯正技術が生まれたのでありますが、手技により背骨を矯正する技術は非常に古く、エジプト人学者によれば紀元前に、すでに古代エジプト人によって行われていたといわれております。カイロプラクティックはその意味から人類の歴史とともに歩んできたといえるでしょう。

カイロプラクティックの原理を再発見し、それを系統づけて今日の基礎を作ったのはカナダ生まれのアメリカ人D.Dパーマーであります。それ以降アメリカ、カナダはもとより広くヨーロッパ、オーストラリア、南アフリカ、アジアに広まり各国公認の独立した業務として発展したのであります。

カイロプラクティックはあらゆる治療法と同様、限定的治療法であるのは否めません。しかし、その特色は今日の医学医療の盲点ともいえる分野で著しい効果を発揮し、健康と疾病の関係に新しい見方を提起しております。

人間が二足動物であるが故に生み出された必然の原理カイロプラクティック

人間が二足動物であるが故に生み出された必然の原理

カイロプラクティックの基本原理を簡単に表現すると、人間が二足動物であるという生物学的根拠に立脚しております。言い換えればカイロプラクティックは人間が二足動物であるが故に生み出された必然の原理といえます。人間は直立することで道具を使うこと(手)を覚え、考えること(大脳)を可能にしたのでありますが、その反面直立姿勢からくる宿命的な欠陥は意外と知られていないのであります。

南カリフォルニア大学(University of Southern California)のR・カリエ教授は「人間の背骨は決して完成されたものではなく、いまだ重力に対応する進化の過程である。」といい、カークスビル大学のH・ライト教授は「今日われわれが直面する多くの健康上の問題は、直立姿勢に対する不十分な適応からもたらされている。」と述べています。

また、ナショナルカイロ大学のJ・ジェンシー教授は「人間が直立姿勢であるという事実は、骨格筋肉系神経系との相関関係を非常にユニークなものにしており、カイロプラクティックでは特にこの点を重視している。」と語っています。

カイロプラクティックの理論的根拠になっている、直立姿勢が人体に及ぼす影響についてですが、人間と他の脊椎動物を比較すると、構造的には非常に類似点が多いのです。しかし、二足動物と四足動物ではタテとヨコの関係にあり、各部の働き(機能)にはかなりの差があることに気がつきます。

人間の構造は本来バランスのとれた四支柱(四足)の設計から、重力にさからう二支柱(二足)となり、今までになかった余分な働きや負担が骨格、筋肉、靭帯等に強いられることとなったのであります。特に腰部には構造上最も大きなストレスがかかり、前かがみになって何かを持ち上げる時に感じる不安定感と痛みは、大抵の人が経験していると思います。

直立姿勢では骨盤は新しく生殖器、内臓諸器官を支える床の役目を強いられるお皿状に変わり、しかも運動性を維持するために仙椎は前傾斜となって産道を狭め、難産の原因ともなっています。幼児期の未骨化な腰部、骨盤への加重は成人期において多くの変形をもたらします。

脊椎と骨盤における構造的な「ずれ」が機能障害の原因に

脊椎と骨盤における構造的な「ずれ」が機能障害の原因に

カイロプラクティックはこのような直立姿勢からくる構造的ストレスと、それからもたらされる機能不全を研究する学問であり技術です。とりわけ直立姿勢からくる骨格筋肉系、特に脊椎と骨盤における構造的な「ずれ」が神経の伝達障害となり、その支配する組織や器官に機能障害をおこします。

疾病は単に心臓や肝臓、胃などの組織や器官にみられる形態(器質)的変化だけではなく、それら組織や器官による異常な働き(機能)であり、このような機能異常は体のコントロール・メカニズムである神経系による影響が非常に大きく、生理学者スペランスキーは、疾病の発生、経過、病理変化を決定する因子として、神経系が重要な役割をはたしていることを実験により証明しております。

背骨(脊柱)は、24個の脊椎(椎骨)と仙骨、尾骨からなり、中枢神経である脊髄は、脊柱の中を通る脊椎管に安全に保護されています。脊髄は各脊椎間の間にある脊椎孔から出て、左右対の脊髄神経を形成し体の末梢に分布しています。

正しい脊柱では、椎間孔の位置や形態も正しく椎間孔から出る脊髄神経は何らの障害も受けません。また脊髄神経と自律神経との関係も円滑で、体の臓器の働きも正常に営まれます。しかし、この脊柱に「くるい」が生じるならどうなるか。自覚症状があるなしに関わらず、神経の働きに何らかの影響が生じるのであります。

1895年、米国アイオワ州ダベンポートにおいて、D.Dパーマーが雑役夫のハービー・リラードの背中の隆起を手で押し込んだところ、それまで聞こえなかった彼の耳が突然聞こえるようになった。この逸話が脊椎の矯正技術を開発するきっかけであり、カイロプラクティックの始まりであるといわれております。

カイロプラクティックは立派な学問として確立されており、危険を伴うものでもなく、人間の自然治癒力を引き出す技術なのであります。

Daniel David Palmer ダニエル・デビッド・パーマー

創始者ダニエル・デビッド・パーマー(D.Dパーマー)

Daniel David Palmer ダニエル・デビッド・パーマー(1845年3月7日- 1913年10月20日)がカイロプラティックの創始者と呼ばれています。

カイロプラクティックが誕生したのは、1895年9月18日のことです。アメリカのアイオワ州ダベンポートで磁気療法士として活躍していたダニエル・デービット・パーマー(D.D.Palmer)がオフィスで働いていたハーベイ・リラードが難聴である事を知り、治療を試みました。検査をしていくと、背骨が1箇所飛び出しているところがあり、そこを矯正すると難聴が徐々に回復していったのです。

この瞬間カイロプラクティックは誕生したのです。手による治療自体は、その当時でも新しいものではなく、紀元前のヒポクラテスの時代から行われ、伝承されていたと記録されています。しかし、創始者であるD.Dパーマーは、伝承ではなく教育としてその手技を広めようとし、1897年にパーマー・カイロプラクティック・スクールを開校しました。以降100年以上の歴史迎え、世界90カ国に広がったといえる原点だといえるでしょう。

カイロプラクティック(英名Chiropractic)について

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